はじめに:これ掲載していいの!?連載期間2年でジャンプの常識を壊した異色作
『チェンソーマン』の魅力は、ただ「面白い」とか「人気がある」だけではありません。それまでのジャンプの常識を壊すようなギリギリの表現を突き詰めたところにあります。
2018年末に週刊少年ジャンプ本誌で連載開始、たった2年で第一部を駆け抜け、SNS のタイムラインを毎週揺らし続けた藤本タツキの代表作。
「チェンソーの悪魔と融合した青年デンジが戦う」という説明だけ聞くと、よくあるバトル漫画に聞こえてしまいます。でも、実際に読むと「これ本当にジャンプ本誌で連載されてた?」と何度も二度見してしまう、とんでもない作品なんです。
この記事では、
- 『チェンソーマン』のあらすじ
- なぜ社会現象になるほど刺さったのか
- 主要キャラクター
- 第一部と第二部の違い
を、ファン目線で一気に整理します。
これから読み始める人にも、改めて第一部を振り返りたい人にも、楽しんでもらえる内容を目指しました。
『チェンソーマン』のあらすじ(核心はネタバレ無しで)
主人公は、貧困のなかで暴力にまみれた人生を送ってきた青年・デンジ。
亡き父が遺した借金を返すため、彼は悪魔狩りで日銭を稼いでいます。相棒は、チェンソーの悪魔・ポチタ。デンジの命を救う代わりに、彼自身がポチタと一体化することで、頭からチェンソーを生やす「チェンソーマン」へと変身できる青年になりました。
そんなデンジが、公安「対魔特異4課」に拾われ、デビルハンターとしての日々を送るところから物語が動き始めます。
── と、設定だけ並べると普通のダークヒーローもの。けれど、藤本タツキはここから、読者の予想をことごとく裏切る方向に物語を加速させていきます。
何がすごいのか:『チェンソーマン』の魅力
1. 「夢」が、あまりにも卑近で愛おしい
デンジの「夢」は、世界平和でも復讐でもありません。
「パンに何か乗ってるやつを食べたい」「女の子の胸を揉みたい」── こういう、生活と地続きで欲望ベースの目標が、彼を突き動かしています。
王道のジャンプ主人公とはまったく違うベクトル。それなのに、いやそれだからこそ、デンジの一挙手一投足から目が離せなくなる。これが『チェンソーマン』のひとつの発明でした。
2. マキマという、「悪」の到達点
デンジの「上司」として登場するマキマは、藤本タツキ作品全体を見渡しても、最も衝撃的なキャラクターのひとりです。
その正体や目的は第一部のクライマックスに直結するため、ここでは詳しくは触れません。ただ、読み終わったあとに「マキマってなんだったんだ……」と何日も考え込むことになる、と予言だけしておきます。
3. 映像的な演出を盛り込んだコマ割り
藤本タツキの真骨頂、映画的演出。
『チェンソーマン』では、戦闘シーンの構図、無音のページ、視点の切り替え ── そのすべてが、まるで一本の映画を観ているような体験になっています。
特に第一部後半の戦闘パートは、紙の上に描かれた「映画」と言ってもいいほど。アニメ化が大きな話題になったのも、原作がもともと映像的だったからこそです。
4. 終わり方が、誰にも予想できなかった
第一部の結末については、ここでは伏せます。
ただ、連載当時 SNS で「終わった……」「これ本誌でやったの……?」とタイムラインが嘆息で埋まったレベルの、衝撃的な決着です。
主要キャラクター
- デンジ … 本作の主人公。チェンソーの悪魔・ポチタと一体化したチェンソーマン
- マキマ … 公安対魔特異4課のメンバー。デンジの「上司」
- パワー … 血の魔人。デンジの相棒的存在
- 早川アキ … 真面目で堅物のデビルハンター。デンジ・パワーと共同生活
- 岸辺 … 公安最強と謳われる伝説のデビルハンター
各キャラクターの詳細解説は、別記事で深掘りしていきます。
第一部と第二部の違い
第一部(2018-2020)は週刊少年ジャンプ本誌で連載され、デンジを主人公に展開しました。
第二部(2022-)は少年ジャンプ+ に舞台を移し、新主人公・三鷹アサ/戦争の悪魔ヨルを軸に物語が進んでいます。デンジたち第一部のキャラも引き続き登場しますが、視点が完全に変わっているのが大きな特徴。
「第一部の続編」というよりは、「同じ世界の別物語」と捉えたほうが楽しめる構成です。
まとめ:どこから読めばいいのか
『チェンソーマン』を初めて読むなら、迷わず第一部から手に取ってください。
第二部から入ることもできますが、登場人物の重みやマキマの存在感は第一部を踏まえてこそ最大化されます。
そして、もし第一部を読み終えて「藤本タツキって何者……?」と思ったら、ぜひ作家論記事のほうにも遊びに来てくださいね。
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出典・参考
- 藤本タツキ『チェンソーマン』集英社ジャンプコミックス
- 週刊少年ジャンプ 2018年52号〜2021年4・5合併号 連載
- 少年ジャンプ+ 第二部 連載中


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